ゼロサムゲームを勝つ:先物OP相場で勝ち組になる方法を麻雀で考えてみる

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先物オプション相場の傍ら、たまに娯楽で仲間と麻雀をやると、いつも思う事なのだが、

「相場が強い奴は、やはり麻雀も強い。」

と言う事だ。特に株式のような長期投資ではなく、FXや先物オプションのような短期中期投資においてこのことは言える。相場と麻雀なんて全然違うと人は言うかもしれないのだが、私にはなぜかとても似ているゲームに見えるのだ。

相場を始めた初心者にビギナーズラックがあるのと同様に、麻雀は下手でも、たまにはプロからロン和了(あがり)できる事が多くある。なぜならば「運」の要素がある程度強いゲームだからだ。しかし勝負は一度きりで終わらない。必ず長く続ければ、全ての勝負がが運のみでは片付かない。仮に全てが「運」に支配されているゲームなら、株も麻雀も、強い弱いは一切ない。それじゃ即ち宝くじと同じだが、実際にはそこには、一定の腕の良し悪しが必ず関係する。だから相場にもプロがいて、麻雀にもプロがいる。

■相場の退場者、麻雀のカモの負けパターン

例えば、初心者が知っている一番身近な役はリーチだが、カモは、親のリーチに対して、安手で上がり配の少ないリーチを掛けたりする。
そして大抵上がれずに放銃する。なぜこんなことになるかというと、理由を聞くと割と単純だ。

「いい手だったから、アガりたかった。」

上がれっこない。こいつに気持ちよく良い手を作らせれば、恰好の餌食になるかもしれないな、とプロは思う。このセリフを何度も吐かせるように打ち回して、放銃させれば、初心者はハコまっしぐらだ。相場だって実はそうなのである。いかにも上がりそうなところで買いがたまり、何らかの理由で結果的に上がらなかったら、現時点での値段がどうあれ、溜まった買いの玉は売りに回る。

■運で決まる要素の割合はゲーム毎に全く異なる

たとえば、囲碁や将棋やチェスのようなゲームは、基本的に強い奴がほぼ100%勝つゲームだ。なぜなら純粋な手の先読みによるために、勝敗に運の要素が入り込む要素が圧倒的に少ない。私もヘボ将棋を指すが、遥かに強い人とは、絶対にどれだけ足掻いても敵わない。単純に知識と経験の差だ。たとえ相手が数手ポカしたとしても100戦100敗するだろう。昔は居たみたいだが、賭け将棋のプロ(真剣師)なんてものが今じゃほとんど聞かれない理由は至って単純だ。よっぽど腕に自身がある場合は、それを隠し続けて常に別の人と指すことは、現代の将棋サロンじゃ現実的に不可能だろうし、もし知り合いと指すならば、お互いに腕が拮抗していない限り賭けゲーム成立自体無いだろうし、期待値が生活費を満たせることはないだろう。

そして、誰でも知っていることだが、相場で勝つ基本的な事は、「安い時に買って、高い時に売ること」だ。これが基本的な真理なのだが、しかし現実には、「買った値段よりも高くならないと利益で売り抜けられない。」という要素のお陰で、物事は複雑になる。自分以外の参加者の存在が見えてくる。人が買い始めて、上がってきたから自分も真似して買って、さらに上がった時に売り抜けよう、という風に考えるように気持ちは変化し、相場にトレンドが発生する。

その結果、相場参加者全員が、買った値段よりも高く売れる保証はない。

チャートが明らかに上昇トレンドを描いていた。
⇒乗り遅れたら利益が得られないと思って買いを入れた。
⇒そこを天井に反落した。

という矛盾した結果現実に訪れる。しかも毎度毎度、あらゆる時間軸で発生している。もはや、高きを買って安きを売り、真理に反しているから負けるのに当たり前となる。本人は真面目に負けようとなんて思ってないのに。。つまり、相場のゼロサムゲームで勝つと言うことは、相手あっての事なのだ。このことをこれからじっくり話をしよう。

■賭けが成立する理由

その点、麻雀や相場は運の要素がより強いから、運が良ければ勝てると考える初心者が挑戦しやすい。だから、麻雀は娯楽として賭けが成立するし、相場は、投資と名前を変えて賭けが公然に成立する。

麻雀の場合は、たとえ上手い人との対局でも、ひょっとしたら勝てるんじゃないかと錯覚する。株を買ったとき、最初こそキャピタルゲインを狙っていたのにも関わらず、塩漬け株を溜め込んだときに、「これは投資なんだから」「時間が解決してくれる」と自分を納得させたことはないだろうか。現物株なら含み損でも持ち続けられるが、先物オプションやFXならそうは行かない。どこかで強制決済され、負け組入りが決定だ。

腕の良し悪しでどうしてトータルの利益は大きく変わるのだろうか?現実は厳しい。

麻雀に話を戻すと、半荘(麻雀の1ゲームの単位)を一晩に8回程度やるうちに、最低でも64回は誰かが和了したり、放銃したり、場が流れたりして、点棒の受け渡しが発生する。大数の法則によって、少しの腕の差が最終的には大きく開いてゆくのだ。もしかしたら、一晩では分からないかもしれない。が、何度も一緒に打っていれば自然に大きく差が開く。そして、相場の戦略についても、「大数の法則」が威力を発揮する分野だ。

■大数の法則だけではない、初心者と上級者の目線の違い

初心者でいる者でも、一回くらいは上がれる。よっぽど打ち回しが下手でない限り、確率的に一晩で何度か上がる事ができるので、上がれたときにはこう考えるだろう。

上がれた時は、「狙いが良かったから。」
振り込んだりした時は、「運が悪かったから。」

と人間は都合よく考えるものだ。なぜなら、その方が精神衛生上、心が苦しまずにすむからだ。自分の自尊心を満足する方向に働くものだ。打つ面子がいつまでも下手糞の友達同士ならそれでいいかもしれない。しかし、一人でも雀プロが混じっていたらどうなるか。結果は想像通りコテンパンのはずだ。

そして相場の場合、絶対に友達同士の勝負にはなりえない。相手は三人ではなく、全世界の投資家だ。その中には機関投資家、プロトレーダー、取引初心者とありとあらゆる人が同時に、しかもいつ何時売り買いを仕掛けてくるかわからない状態で参加する。常に対面にプロ/上級者と麻雀を打っているのと変わらない。他の二人は中級者、初心者の組だ。

任意のある特定の銘柄に着目すれば、売り買いの全量がゼロサムになるゲームであるわけだから、このゲームは、「売り側」に回るか「買い側」に回るかを賭けるだけの単純な勝負だ。近い未来、他の参加者が売りに回るなら先に売り、買いに回るなら先に買えばいい。貴方は、最低でも初心者をカモることができるか?それとも、彼とともに初心者としてカモられ同盟を結ぶのか?

■セオリーを超えろ

麻雀にも相場にも、経験的な予測のセオリーが存在する。麻雀ならば捨て牌の読みや、手配の中からどう切ったか、などから確率と経験的に浮かび上がる相手の狙いだ。相場の場合は、チャート分析に代表されるテクニカル分析である。しかし、セオリーで100%勝てるなら玄人しない。なぜならば相手があっての相場、麻雀であり、相手も自分と同様に勝ちたいと思っている。

であるならば、自分の手配で勝つことばかりを中心に考えるのではなく、相手が気持ちよく勝てそうだと思わせてすかさず期待利益を潰しに行くようなことを考える事から逆算し、結果的に勝つ事を考えたほうがいい。

つまり、相場は常に有限の人間と戦っていて、プールされた全員のお金をどれだけ奪い合えるか?というゲームをやっているに過ぎない。そうなると、自分の資金量というのは、資金量に見合った配分でリスクを取り、期待利益を得るための数字に過ぎない。このゲームに元本保証など無い。相場というのが、場代の極めて安い公正な賭博場である以上、相手の考えの裏を読み、相手から利益を奪うことを考えるしか勝つ方法はないのだ。

「相手の心理的な裏を読む事」これは相場においても麻雀においても、いついかなる時にも経験的・確率的なセオリーに勝るのだ!

小堀 ようすけ日経225オプションプロフェッショナルトレーダー

投稿者プロフィール

日経225オプション取引のプロトレーダー。東京大学大学院新領域創成科学研究科を卒業後、某IT企業に就職。その後は、オプション取引を主戦場として、毎月多少の波はあるものの、最低でも数百万円の利益をコンスタントに出している。これまで指導してきた生徒数は2000名を超え、その卓越したセンスと指導力で受講生たちから絶大な信頼を得ている。

■公式ブログ: http://ameblo.jp/kobori-nikkei225/

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