【週間FX相場予想レポート】強気のドル円、いつまで続くか?(2016/12/05~)

今週のドル/円相場は、小動きか、115円までを目途に上昇すると考えます。

まずは長期トレンドをみてみましょう。月足チャートでは、買トレンドです。直近の11月が大陽線。勢いは大きく、さらなる上昇余地を認めます。75ヶ月平均線(青)は緩やかな上向きで買いを示しています。25ヶ月平均足(緑)に差し掛かるところなので、ここで抵抗があるかもしれません。これを大きく超えるか、小幅にとどまるか、いずれにしても急落の可能性は低いです。

【月足チャート】

週足も5週(赤)・25週(緑)平均線は買を示しています。ただし、RSIが節目の70%を迎えており、超えるようだと買われ過ぎとみて売られるでしょう。小陽線が続いていることも、調整局面であることを示しています。大きく買われることは少ないと思われます。

【週足チャート】

またトレンドライン(黄色)を超えて、買トレンドの最中です。ボリンジャーバンドの2σ(緑)の付近にまとわりついているところを見ると、このまま小動きが続くか、大きく上昇して同じく3σ(茶色)に届くかといずれかのパターンになるでしょう。

【週足チャート】

次は、日足チャートです。こちらもトレンドラインを黄色で示しています。先週のOPEC総会後の上昇により、サポートラインを形成しました。このラインを割れば、トレンド転換の可能性もあります。ただし、かなり急な右肩上がりのラインを描いているので、ラインの修正にとどまり、反発することもありえます。RSIは過熱感を示す70%を割り込み、いったん落ち着くことを示しています。ボリンジャーバンドは1σと2σとの間を行ったり来たりしており、先週は1σ付近で終えています。この流れが続けば、サポートラインで反発して2σを目指すという流れも容易に想像できます。

【日足チャート】

短期的には、1時間足をみると、二つのトレンドラインに挟まれた下落トレンドであることがわかります。平均線も、5・25・75時間平均線は下から順番に並んでおり、売を示しています。一番下の黄色い右肩上がりの線は、週足チャートでみたサポートラインです。このまま下落トレンドが続き、この線を割るようだと、中期トレンドにも変化がみられるでしょう。112円50銭あたりを割るようだと要注意です。逆に、一番上の黄色線は1時間足のレジスタンスラインです。ここを超えると短期トレンドも上昇に転換すると考えます。114円あたりまでくれば、明確にレジスタンスラインを超えたといえます。

【1時間足チャート】

ファンダメンタルズとしては、先週はOPEC総会に前米雇用統計、イタリア国民投票とイベントが目白押しでした。その中、OPEC総会での減産決定という結果を受けて上昇。雇用統計では、予想とほぼ乖離はなく、大きい動きがありませんでした。週末のイタリア選挙では、反対派が優勢とみられています。こうした場合、政局混乱を嫌気してユーロが売られるため、ドルは上昇するでしょう。米ドルは金利上昇が確実視されており、これもドル/円相場を下支えする要因となっています。

今週は、大きなイベントは少なく、落ち着いた動きになると思われます。

日本時間の12月5日朝、イタリアの国民投票は否決され、レンツイ首相が辞意を表明しました。ユーロは売られており、ドルに対して昨年3月以降1年9カ月ぶりの安値をつけています。ドル円相場そのものは、下方向に窓を開けて開始したものの、すぐに戻し、その後の東京市場は先週に引き続きの小動きです。

以上のことから、基本的には、買トレンドを維持しながら小動き。114円を超えるようなら、一段高の可能性もあります。112円50銭を割るようなら、売トレンドへの転換を示唆します。

作戦としては、トレードスタイル別に以下のとおり挙げますので、参考にしてください。

・長期トレード
買ポジションがあれば維持します。これからエントリーする人は、売はおすすめしません。買も調整局面としてぐずつく恐れがあるので、様子見が正解でしょう。115円あたりを超えれば一段高の可能性もありますが、心理的節目ということもあり、利益確定売りも多く発生する見込みがあります。こういったことが大きくは上昇しにくい要因となります。

・中短期、スイングトレード
114円を超えるようなら、さらなる買トレンドが期待できます。その場合、上値の目途は時間足を気にしつつ、節目となる115円あたりを目指します。もし112円50銭あたりを割れ込むようなら、売りトレンドへの転換を示唆します。買ポジションがあれば決済したほうがいいと思われます。エントリーする場合は、まだ買圧力もあるので、戻りを待ってもよさそうです。

・デイトレード、スキャルピング
基本的に買で入った方がリスクは少ないです。ただし、114円あたりを超えるまでは、
短期的な下落トレンドです。そのあたりにストップロスをおいて、売りを仕掛けていくのもありです。

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